2026/09/18 19:37

衣装補修プロジェクト 経過報告その②
今回ご紹介するのは、オオカムヅミです。
この神様には、少し特別な物語があります。

2017年、「神喰 後編」のクラウドファンディングで実施された「ヒーローとして出演コース」。
支援してくださった方の体型に合わせて、新たな神様を生み出すという企画から誕生したのが、オオカムヅミでした。

たくさんの想いを受けて生まれ、「神喰 後編」で活躍したオオカムヅミ。
しかし、その後は長い間、出番がありませんでした。
衣装も、道具も、そしてそこに込められた思いも・・・
いつかまた、活躍させてあげたい・・・そう思いながら、長い年月を静かに眠っていたのです。

そして、ようやくその時がやってきました。
ヒムカイザーショーシリーズ第4弾「燃え盛る炎編」への登場が決まり、その時、オオカムヅミのお顔も新しく作り直しました。

陣羽織は数年前に新調。
犬をモチーフにした肩当ても、昨年新しく生まれ変わりました。

少しずつ、少しずつ。

でも――
まだ、当時のまま残っている部分には、修復が必要なところがたくさんあります。

今回お見せするのは、甲冑の胸元にある「桃」の装飾をきれいにしている様子です。
一見すると、小さな修復に見えるかもしれません。
でも、その一つひとつに、オオカムヅミが歩んできた時間があります。

生まれた日のこと。
初めて舞台に立った日のこと。
たくさんの人に見てもらった時間。
そして、長い間、静かに眠っていた時間。
傷んだところを直すということは、ただ「古いものをきれいにする」ことではありません。
そこにあった時間を受け止めて、これから先へつないでいくこと。
人も、物も、長く大切にされてきたものには、目には見えない物語があります。
「あの時、見たことがある」
そんな記憶が、いつか誰かの心によみがえるかもしれません。

そして、初めて見る子どもたちには、
「かっこいい!」という新しい記憶が生まれるかもしれません。

過去を大切にしながら、未来へ。

衣装補修プロジェクトは、まだまだ続きます。
次回も、修復の様子をお届けします。
ぜひ、オオカムヅミの「これから」を一緒に見守ってください。